すっかりPC自作マニアとなり、余ったパーツで2号機、3号機と増殖し
長い入院をした機会にB5ノートPCも購入し、病院から42日に渡って友人に
病院便りを出しつづけて迷惑をかけました。


さて、DOS/Vの導入を考えているとか。そういう話題を私に振ってはいけ
ません。私にその話題を振ると必ず自作を勧めるからです。これに関してのノ
ウハウや店の案内、トラブルシューティングまで、今ではご存じの通りのマニ
アです。IBMPC/AT互換機(互換機と省略)を買うとき、現在ではFMVとアプ
ティバとバリュースターの三つどもえになっていますが、なーに、どうせ中身
は似たようなもんです。メーカー製なら安心なんてえのは昔の話、今ではパソ
コンおやじが爆発的に増えたせいで、不具合の時、サポートの電話にはまずつ
ながりません。自分の責任かと思えば、修理に出すのもけっこう勇気が要りま
す。ぐずぐずしているうちに次のモデルが出ます。打開策がみつからないまま
押入のこやしになります。その点、自作では故障の場合パーツの交換ですから、
たいがいその場で済みます。サポートセンターという相手がないのでとりあえ
ず前に進めます。もっとも、保証というものがほとんどないという世界でもあ
りますが。パーツを壊して失敗を噛みしめる、なんてのも、なかなか自虐的で
趣深いものがあります。

よく比較に出される価格ですが、パーツを選べば、メーカー製よりかなり安価
にできます。速い処理が必要でなければ、10万以下もそれほど難しいことで
はありません。では、ちょっと例を示してみましょうか
ケース(ミニタワー)      9000
マザーボード          15000
CPU(ペンティアム互換133MHz)  15000
メモリー32MBEDO     15000
グラフィックカード       15000
ハードディスク1GB      20000
フロッピードライブ       3000
キーボード           3000
マウス             2000
これで97000円ですね。このスペックでショップブランドだと14万円くらい
でしょうか。これにモデムボードと6倍速のCDドライブを入れてあと2万と
いうところですか。よし!何も言わず私に12万預けなさい!Windows95は元
より、一太郎7からOFFICE95、ぷよぷよ、他多数のおまけをつけてしんぜよう。
という甘い言葉に乗せられて自作をした同業者のPCは最近いまいち不調のよ
うです。なにしろ、うちで使っていた古いマザーボードが入っているのですか
ら。

本日のお買い物 97/2/9

余ったパーツを使って仕事場にPCを1台作る予定はずいぶん以前からあった
のですが、ぼちぼち実行に移すことにして買い物にでかけました。極端に言え
ば、足りないのはケースとHDDとCPUだけなのです。ですから、パーツを
選べば4万円くらいでできあがります。そうは思えども、自宅PCのアップグ
レードも考えたいので、アップグレードを先にして、この余ったパーツを仕事
場に回すということになります。

まずCPUですが、T2P4のBIOSを書き換えてAMDに完全対応したので
5K86-166が第一候補だったのですが、「市場投入が遅れる」という記事もあり、
150もずっと品切れが続いています。そこでたいして違わないという133にして
みました。DOSパラで14800円、店にある最後の1個でした。ちなみにTT
はこれも品切れでした。5K86で133というのはペンティアム133MHz相当という
意味で、実際の動作周波数は66MHz×1.5ですから、従来の100MHzの設定のまま
差し替えるだけです。速さの違いは・・・ほとんど実感できません。

次にHDDですが、これは迷わずWD社のIDE2.1GBにしました。Q社はクラッシ
ュを3個続けて見た後(まあ以前WDのクラッシュも経験しましたが)だし、
WDと相性も悪いそうなので我が家はWD社で統一することにしています。こ
ちらはTTで29800円でした。ところで、ASUSのTP4XE(仕事場で使うM/B)の
特定バージョンのBIOSでWD社のHDDが故障するという現象が知られてい
ます。今回はM/BもBIOSも違うので大丈夫だろうとは思うのですが、A-mの店に
「WDとASUSの組み合わせではMODE4で動作させないでくれ」というような張り
紙がありましたが、このBIOSでは自動的にMODE4になってしまいます。動作音
もちょっと違うし、少し不安なのでBIOSでMODE3に設定しました。壊れるのな
ら1月以内に壊れてくれ、と願っています。

帰りぎわに旧STEP(Mac館)の後に開店したパソコン工房でケースを買
いました。GT152-XCというミニタワーで電源200Wです。こちらは9800円です。
中国製の安いケースもあれはあれで面白そうなのですが、やはり台湾の方が一
日の長ならぬ一月くらいの長があります。このケースは両サイドのパネルとフ
ロントパネルが簡単に外れ、M/Bの台も簡単に外れます。また、3.5インチベイ
もスルっと後ろに外れますから、組立やメインテナンスの操作性は抜群です。
造りもカチっとしていますし、TEACのFDDとプラスチックの色調が全く同じな
ので最初からついていたように見えます。けっこうこの色調の差というやつが
気になるもんなんですよ。このケースは大変気に入りました。早速サンドペー
パーで板金加工でできたエッジを全部まるめておきました。

というわけで55000円でまた一台でっちあげたわけです。まあ余っているパー
ツを最初に買った時の価格で加算すれば、もう10万くらいは出るとは思います
が、それでも非常に安いことには変わりないと思います。すこし余ったのでT
Tで在庫一掃セールをやっていたビデオボードを衝動買いしてしまいました。
カノープスのT64V-MPとかいうやつで15300円でした。3D全盛の今T64V+はい
かにも古いのですが、こいつはMPEGボードを内蔵していてVCDが全画面で再生
できるというものです。こんど旧ヒロセでスケベ関係のVCDを一枚買ってきて
みよう・・・ん?待てよ・・・CDドライブをまだ買ってない!

えらい目にあった 97/4/6

そのままにしておけばけっこう快適に動作しているのに、余計なことをして機
械などを壊してしまう人のことを業界では(どの業界じゃ?)「トホホ者」と
呼びますな。かくいう私などは何度トホホなことをやったか、考え始めたら両
手の指に余るばかりか足の指を使っても足りません。

ところでマザーボードのBIOSの書き換えというやつは、妙にトホホ者の心
を誘惑しますな。なにか難しいことをやっているという自己満足と、失敗すれ
ばただの板になってしまうという危険性が非常に麻薬的で、こいつをやりはじ
めたら常に最新のBIOSでないとどうも心が落ち着きません。最後はジャン
ク(ジャンキー)になるところなども全く同じですな。

だんだんエスカレートするのもジャンキーの特徴で、最初はごく軽い部分の書
き換えなどをしているのにあきたらなくなって、一気にバージョンを6段階く
らい更新したりしますな。するとどうしてもBOOT BLOCKの書き換えなどという、
一歩間違えばうんともすんとも、の暗黒世界に突入するような作業が必要にな
ります。これが意外にうまくいったりすると、ついには全く実績のないベータ
版などというものを試みてみたりします。こういうのを他人がやる前に入れて
みて、ひょっとしたら一発でオシャカ・・・になるかどうか試してみる人のこ
とを業界では(たぶんFPCUの業界)「人柱」などと呼びますな。

というわけで、トホホなジャンキーが人柱になってしまいました。ここで報告
しておきますが、ASUS T2P4の最新ベータ版BIOSである「T25I2023.ZIP」
はASUSTeKのFTPサイトからダウンロードできます。AMDK6やFドライブまで
の起動に対応しているすぐれものです。すぐれものですが、NEC CDR-4300とい
う4連装CDドライブと相性が悪く、ハングします。しかも、その後どうやっ
ても起動しなくなってフロッピーから起動させてBIOSを書き戻すのに大汗
をかきます。しかも、それでもまだまともには動かなくなってドライバーを全
部削除するようなはめになります。5時間ほど汗をかいてみたいむきにはおす
すめです。

「いやーー!危なかった!一時はだめかと思った!つぎのバージョンに期待し
よう。」全然懲りてないところなどもジャンキー特有ですな。

お買い物
午後から雨もあがったようなので、お約束の秋葉詣でに行きました。ぼちぼち
3号機の準備を兼ねて2号機のグレードアップを行うことにしました。まず、
おなじみのDOSパラガレージショップでASUS T2P4Cを9800円で買いました。
例の保証3日という中古ですが、完動品でBIOSもバージョンアップしてあ
るようなのでお買い得でした。PB256Kですが、2号機に入れてみた感じでは、
それまでのTP4XEのPB512Kよりあきらかに速い感じです。これがチップセット
の差というものなのでしょう。Rev.2.3でバスクロック75MHzに対応してないの
は残念ですが、これに載せるのはK5-133なので問題ありません。

2号機に載せるK5-133というのは現在の1号機の物です。では1号機には、と
いうことでこちらはK5-166を載せることにしました。AUMの残党の各店では
安いのですがあまり献金したくないので、素直にTwoTopで買いました。18900
円でかなり下がってきました。これからはK6だとは思うのですが、1号機の
M/Bまで変えるのはもう少し先になりそうです。互換CPUは発熱対策が肝心です
から、私のイチオシのジャンク屋「ストレート」のスポット商品の山洋(三洋
にあらず)ファンを2500円で買いました。このファンは自作派の必須アイテム
で、品質には定評がありますが、音がちとうるさいです。K5に載せ替え、
66MHz×2.5倍にセットして現在まで5時間経ちましたが、発熱はほんのり程度
で安定しています。133から166になって、画像はそれほど速く感じないのです
が、テキストのスクロールなどではかなりきびきびした感じになりました。た
だし、起動画面で486と表示されるので、懲りずにまたBIOSをバージョン
アップしようかと迷っているところです。

今日の出費は税込みで32600円(ゲッ!意外に多額!)でした。PCの自作は
こういうふうにポケットマネーでちょこちょこパーツが買えるところが問題で
すね。遊んでいるパーツがあると、ちょっと足して1台でっちあげたくなるの
です。今回M/BとCPUとSIMM(これは一応1号機に入れてある)が余ったわけで
すが、キーボードとFDDはあるし、ビデオボードも一応VIEWTOPがあります(使
う気はないが)ので、あとはケースとHDDくらいあれば最低限の物はできると
ころまで来ています。自分で買っていながら、いつの間に・・・などと驚いて
います。

道楽  97/08/14(木)

第一次退院をしてから、次回の入院時にいじって遊ぶ道具を探していました。
NS/Tあたりの98ノートなら3万円くらいからあるのですが、これをそこそこ
に使うにはモデムやHDDを買うと、やはり5〜6万は必要になります。どうせ
遊ぶのならやはりインターネットも、と考え始めると今度は最低30万円くらい
のシステムになります。

そんなことを考えながらS.M.の本店の6階を見ていると、昨年あたりの製品で
FMV-BIBLO-5100NC/Sというやつのドット抜けのある(周辺部に3個、まず肉眼
ではわからない)中古を13万くらいで売っていました。いわゆるA5サイズと
いうやつで、ペンティアム100MHZ、640×480 24ビットカラー、830MB HDD、音
源、28800モデム内蔵というスペックは3年くらい前のデスクトップのハイエ
ンドクラスに相当します。

私は特別ノートパソコンを必要とはしていないのですが、このノートパソコン
は内蔵HDDがフォーマット済みなのでOSがありません。店員に聞くと
Windows95のフロッピー版を買ってインストールしろとのこと、内蔵HDDを外し
てデスクトップからコピーしたら、と聞くと理論的には可能だが、外せるよう
には組んでないので、よっぽど慣れてないと分解するのは危ない、と言われた
のが妙に気に入って「これはワシに買われるのを待っていたに違いない」と勝
手なことを考えつつ買ってしまいました。まあ私はあまり遊ばないのでこれも
一種の道楽だと思うことにしました。

甲斐さんのノートに比べると半分くらいの大きさですからけっこう大変でした
が、ばらしてみると東芝のHDDでした。アメリカの東芝のサイトにデータがあ
りましたので、なんの問題もなく1号機のスレーブとして認識しましたので、
簡単にファイルをコピーしました。しかし、Windows95のインストールは大変
でした。3度ばかり試行錯誤しましたが、CDをそのままコピーして、ノート
に戻した後CドライブからCドライブにインストールするという方法で成功し
ました。ディスクの容量が減りますが、これは後で色々な変更などをするには
便利な方法です。

それから一昼夜半、どうやら主なソフトが動くようになって、NIFTYやSO-NET
にもアクセスできるようになりました。上記の方法ではJUST社の物が入らない
のでIMEはフロッピーから入れたATOK8を使っています。ここをTARO8+
ATOK9にしたいところですがサイズが大きいのでちょっと躊躇しています。明
日は1号機とのケーブル接続を試してみるつもりです。IrDAとソフトもついて
いるのでこれも試してみたいところではありますが、1号機にIrDAユニットを
つけるのは大変そう(端子はある)です。久々にディープに遊びました。まだ
終わってないですが。

入院の暇つぶしに、持ち込んだ「BIBLO北村営繕スペシャル」を使って、リア
ルタイム入院レポートという妙なものを書くことにしました。これは10人ばか
りの友人に同報メールで送っています。ご迷惑ならばSO-NETのアドレスにご一
報ください。

市川便り(1日目)


   (中略)


市川便り(番外)

昨日の朝から、最後に一本残った胆汁ドレーンの周辺に痛みが出てきました。
毎日防水して風呂に入り、その後消毒するのですが、見ると縫合糸が取れてド
レーンが抜けかけています。また周辺から少し膿も出ています。また化膿する
と大変なので、しつこいほど消毒して抗生剤を服用することにしました。で、
本日退院後一週間めで外来に行ったところ、あっけなくこのドレーンが撤去さ
れました。思ったほどの痛みもなく、撤去後の穴からの胆汁の排出もほとんど
ありません。これで従来通り胆汁が腸内に出てくるようだと、今回の治療は終
了ということになります。やれやれ、やっと終わった。長かった!

さらにLAN

ネットワークというくらいですから、全部のPCがつながらなければ意味があ
りません。そこで、今日は仕事場の2号機用のLANカードを仕入れてきまし
た。PCIで3500円でした。新装されたTZONEミナミの7階のパーツショップ
にも2800円というのがあってちょっと心が動いたのですが、一応名前の通って
いるELECOMにしました。ついでに昨日駆け足で買ったCD−Rメディアを見た
ら、昨日は10枚2857円(税込み3000円)で「どうだ!」という価格だったもの
が、一夜にして2400円になっていて泣けました。CD−Rは遠からず1枚百円
台になるでしょう。その後2時間くらいかけてぐるっと見て回りました。これ
だけの長い時間を歩くと、まだ傷が少し痛みます。しかし、病院の廊下をぐる
ぐる歩くよりはるかにましなトレーニングなのでした。