PCの自作は、自分だけでなく他人のものも含めて収拾がつかなくなりました。
また、それらのPCのメインテナンスにも多くの時間をさかれるようになりました。
そもそもPCの趣味を始めるきっかけになったのは18年前にワープロの「RUPO」
を買ったのがきっかけだったのですが、この年に三代目のルポをついに捨てました。
OSはwindows98になり、台湾と香港にも相変わらず凝っています。


秋葉原事情 98/02/04

というほど大げさな物ではないですが、ここ数年急成長した互換機の業界にも
冷たい風が吹き始めているようで、ここに来て売り上げが落ち込んでいるそう
です。そんな中、急成長したTWOTOPと一時は張り合っていたcomputer BOXが営
業終了することになったようです。2月15日をもってTWOTOPに吸収されること
になったようで、秋葉原店は閉鎖して店員はTWOTOP2号店に移るそうです。シ
ョップブランドの「MASTER V」のサポートもTWOTOPで継続するそうですから、
この機械をお持ちの方はご安心ください。

そういう店があれば景気のいい店もあるようで、A教系の店であるGがドスパ
ラの隣に移転しました。現在も活動しているA教系の会社の中ではPC関係の売
り上げが群を抜いているそうです。そう言われてみると確かにPCBもTSも
いつ見ても繁盛しています。ぼちぼち指導者クラスの信者も出所し、活動拠点
もあるようですから、この売り上げが教団が再活動するための資金源になるこ
とはあきらかです。絶対に買わないようにしましょう。

ATXのマザーボード

今度は問題なく来ています。COMPAQを組み替えるということですが、今回は
ATXということですから、当然ケースも買われると解釈いたします。というの
はご存じのようにライザーカードを使ってある機械はほとんど使い回しが利か
ないからです。最近ライザーカードを使った規格(NLX)のマザーボードやケー
スも出てきたようですが、メーカー製のものはほとんど独自の規格なので、使
えないと思います。

ということで、たぶん使えるのはFDD、HDD、CDDというドライブ関係だけだと
思います。まあとりあえずこれが使えるだけで、費用の見積りがかなり違いま
すからね。さて、本題のお勧めマザーボードですが、これは、まずCPUを決め
なければいけません。というのは、SOCKET7(MMX、K6、Cyrix)で行くかSLOT1
(ペンティアム2)で行くかによって全く違ったものになるからです。これは
完全に好みの問題だと思います。

現在のところペンティアム2が最高の数値を叩き出すCPUであることは疑いあ
りませんが、233MHzで38000円、300MHzで7万円というのは高すぎると思いま
す。K6/233MHzなら2万円くらいのものですし、Socket7のマザーなら、とりあ
えず今まで使っていたCPUを使い回すこともできますのでここ2年くらいに限っ
て言えばこちらの方(Socket7のマザー/K6)がリーズナブルであるような気
がしています。

メモリーについては、従来の物と混合して使い回すより、現在は底値なので新
しく買った方が結果がいいと思います。そこで168ピンのSD-RAMを64MB買いま
しょう。これはバス幅が64ビットなので1枚単位で買うことができます。ラジ
オデパートの「神和電機」なら1万5千円くらいではないかと思います。

グラフィックボードに関しては最近流行のAGPはパスしたいと思います。A
GPはペンティアム2とセットになっているのがほとんどですが(440LXチッ
プセットの仕様)、最近は互換チップセットを使って、Socket7でもAGPが
使えるものが登場しています。まだ未完成の技術なので、マザーとの相性でい
ろいろ問題が出るようですし、今のところ従来のPCIバス用のものに比べて
決定的な優位性はないようです。というわけで、グラフィックボードはカノー
プスPWR128P(実売価格23800円)で決まりです。もう少し安くあげるのなら
Mistique220(18800円)しかないと思います。

で、本題のマザーボードですが、ASUS、GIGABYTEがユーザー数も多くて無難だ
と思います。それ以外のメーカーについては、現物を見て好みで選んでもいい
のではないでしょうか。マザーは比較的安いパーツですから多少の遊び心は許
されると思います。また、サウンド機能を最初から搭載しているものにするか
どうかでも選択は分かれると思います。ということで、私が個人的に選ぶとし
たら

○メーカーはASUSかGIGABYTEでATX
○CPUはK6、つまりSocket7
○AGPバスは不要、つまりチップセットは430TX
○メモリーはDIMMオンリーでも可
○サウンド機能は不要

でASUSならTX-97-XかTXP4-X、GIGAならGA-586TXシリーズの586ATX3が最も無難
な選択ということになるでしょう。これはお店で聞いてもほとんど同じ結論に
なると思います。自分の機械なら多少は冒険しますが、他人に勧める時には最
も無難な選択になりますので、これはしかたないと思います。

RUPOを粉砕する 98/04/16

FDDのみが故障した状態になっていたRUPO JW95JPですが、あれから可能な限り
ジャンク屋を回ってみたりしたのですが、ついにFDDそのものもジャンクの
RUPOも発見できませんでした。単に入力して印刷するだけなら完全に動作する
のですが、文書が保存できないのではさすがに使い道はありません。動作する
機械を捨てるのはいやなので、せめて無料でも取ってくれる所はないか捜した
のですが、動作しないものは無料でも取らないという返事で、これは私でもそ
う答えると思いますので無理もないと思います。

ここに至っては仕方なく、3代に渡って親しんだRUPOを捨てることにしました。
ただし、動くままでゴミに出すのはどうも気がすすみませんし、OAゴミに出
すと500円の料金を取られます。そこで、完全に分解することにしました。パー
ツはすべて20cm程度以下の大きさにばらし、筐体のABSは仕事用の道具を使っ
てこれも細かく分断しました。最終的にはスーパーのビニール袋3つ程度の不
燃ゴミとなりました。仕事場なので、これでも事業系ゴミのシールが必要なの
ですが、あきらめはつきました。

考えてみると初代のJW70F2を買ったのは昭和59年でした。つまり、現在の場所
に開業した年でした。この年は下の子供が産まれた年でもありますから、時代
が変わるのはしかたないですね。当時は液晶は8行表示で198,000でした。今
これだけ費用をかければ、17インチCRTとカラープリンター付きのかなり高性
能なPCができますね。なんとなく私にとって一つの時代が終わったような気
がしているのです。

Windows98導入2

いろいろと試してみました。まず便利になったと思われる機能から。Windows
アップデートは、なかなか便利な機能だと思います。要するにOSを常に最新
版にアップデートするものです。ただしベータ版では機能しません。これは当
然でしょう。次に起動ディスクです。今度はATAPI/SCSIのCDDドライバーをロー
ドするので、CD-ROMからの再インストールが簡単にできるようになりました。
Windows95のリカバリーではここで苦労することが一番多かったので、当然と
も言える改善でしょう。他の新機能はOSR2以降のWindows95で実現できていた
ものが多いと思います。

悪くなったと思われるのは、やはり動作が重くなった点です。動きが遅いとい
うのではなく、反応が悪い感じです。つまり、クリックして一拍置いて反応す
るという感じなのです。また、ポップアップメニューやプルダウンメニューの
出方が凝っているのですが、この「ずるっと出る」感じを実現するために反応
が遅くなっているのはばかげていると思います。またフォルダウインドウを開
くとウインドウ内の左側にそのフォルダに関する説明文が出るのですが、これ
も初心者にはいいかもしれませんが、毎回説明が出て、しかも説明を出すため
に反応が遅くなっているのはいただけません。結局は、ほとんど設定を変更し
て現在の操作感に近くしてしまいますので、よく言われているように、OSR2に
IE4を入れるとWindows98とほとんど同じになるのかもしれません。

ATXとSDRAM

知ったかぶりをしたついでに、うろ覚えの半端な知識を披露することをお許し
いただいて・・・。まずATXですが、これは要するに新しい互換機の規格で
す。変更点は色々とありますが、自作機を作る上で知っていなければいけない
ことは
1.ケースが違う
一番簡単に見分けがつくのは、ケース後面を見た時、コネクター類がまとまっ
ている場所が設けてあることです。つまり、従来はマザーボードからフラット
ケーブルとコネクタで外部と交通していたのですが、ATXではコネクタがマ
ザーボードに直付されているのです。このコネクタの並び方にも数種類あった
のですが、現在は2段になったものが標準になってきたようです。したがって、
マザーを買うときにはケースの穴と合うかどうか考える必要がありますが、普
通は3種類くらいの板が付属していてほとんどのマザーに合うようになってい
るようです。
2.電源が違う
従来の互換機ではパワースイッチで電源のON/OFFを行いますが、ATXではこ
れをソフトで行うのが前提になっています。しかし、ATXのトラブルのほと
んどはこれに関して起きています。(電源が切れない、入らない)また、AT
Xの電源コネクタはAT規格のものと違いますので、買うときには前項とも関
連して、そのケース/電源でそのマザーがちゃんと動作するかどうか店に聞い
たほうがいいと思います。マザーによっては従来の電源が使えるように2種類
の電源コネクタを装備したものもあります。これはケースについても同様で、
AT/ATXの両方で使えるケースもあります。
3.バスの配列が違う
まあこれはどうでもいいことですが、ATではボードの長い辺に平行にバスが
並んでいましたが、ATXでは短い辺と平行に並んでいます。また、CPUの位
置も電源ファンの下に来るように考えられているようです。このために風の向
きもATXでは外から中に向かっているはずです。

要するに、ATXというのは「ATXのケース/電源とATXのマザーのこと」
です。それ以外の点では従来の互換機のパーツは全部使えます。

SDRAMについては、これを説明するのは私の手に余るのですが、これは
「シンクロナスDRAM」のことで、バスクロックに同調するDRAMの意味
です。バスクロックというのは、例えばペンティアム200MHZというとき、外部
66MHZ内部3倍とか言いますが、この外部クロックというやつのことで、シス
テム全体の基本クロック(ベースクロック)とも考えられます。最近ではこの
バスクロックが75、83そしてついには100MHZに達するようになってきたわけで
すが、そうすると従来のDRAMではついていけないわけです。そこでこのS
DRAMを使うことで、同調したアクセスが行われるわけですが、さすがにま
だ100MHZに同調するものは少ないようです。ま、要するにEDOより速いのです。
またSDRAMを使うにはチップセットがこれに対応していなければなりませ
んが、インテルならFX/HX(triton/2)では使えず、TXチップから使えるよう
になりました。また、メモリーの外観も従来の72ピンSIMMではなく168ピン
DIMMがほとんどです。これはデータ幅が64ビットなので、SIMMのように2枚1
組で買う必要がなく1枚づつでも動作します。要するにSDRAMを使うには
対応チップセットが載ったマザーが必要だということです。

TX97-E/K6ー266MHz/CD-R/EDO96MB

夏休みに福山に行って来たために予算がなくなった私のPCグレードアップ計
画ですが、なにもしないのも悔しいので、M/BとCPUだけ交換することにしまし
た。と言っても予算はもうほとんどない状態なので、おなじみのDOSパラ、
バーゲンin秋葉原で中古M/Bを物色しました。すると都合良くASUSのTX97-Eが
あるではないですか。これは今となっては貴重なATボードで、SIMMもDIMMも使
え、ATX電源も使えるという、まさに移行期のためにあるようなM/Bです。これ
ならケースやメモリを買わずにすむし、そのうちATXのケースを買ったときに
もそのまま使えます。これは7800円でした。

CPUはK6-2でとも思ったのですが、M/Bがバスクロック100MHZに対応していない
し、再度M/Bを買うのはかなり先になりそうなので、底値のというより在庫希
少のK6/266にしました。こちらはTwoTopでは品切れ、DOSパラで12800円で
した。両方で約2万はなかなか上手なグレードアップと言えるのではないでしょ
うか。

さて、説明書を読むと、K6は233までしか記載されていません。調べてみると
K6の266以降はコア電圧は2.2Vですが、この設定も周波数の66MHZ×4という設
定もこのM/Bにはありません。と言ってもASUSは昔から隠し設定があるので有
名ですから、この程度の変化に対応できないはずはありません。早速FASUSの
過去LOGをダウンロードしてみると簡単にこの設定がみつかりました。早速換
装を終え起動してみるとちゃんとK6 266MHZの表示が出ます。これだとBIOSバー
ジョンアップも必要なさそうです。USBとレガシーボードのモデムがぶつかり
ましたが、PCIボードをすべてIRQ9に集めて、逆にIRQの空きを2つ作るこ
とができました。

これで今回のグレードアップは終わりです。どこが速くなったのかほとんどわ
からないし、ちょっと物足りませんが、CD-Rも付きましたし、まずまずでしょ
う。2年半使った光華商場で買ったT2P4は2号機に行くかもしれません。どな
たかK5/133でも充分という方がいらっしゃればCPU付きで無料進呈いたします。


ズールに会う

今日は雨模様なのでおとなしくしていたのですが、北村営繕製「貧窮号」の注
文主から電話があって仕様を煮詰めた結果、音源ボードとジョイスティックを
仕入れにでかけました。こういう時に限っていつもはごろごろしているジャン
クの音源ボードが見あたりません。結局、ツクモとDOSパラで同じ値段をつ
けていた1980円の音源を買ってきました。これを探してフリップフラップの方
へ歩いていると、向こうから自衛隊刈りの見慣れた顔が歩いて来るではありま
せんか。雨がぱらついてきたのですぐに別れましたが、秋葉原をうろうろして
いるオジサンが自分ばかりではない(TTZも充分オジサンです)ことにちょっ
と安心したりして。

さて、次にジョイスティックですが、飛行機マニアの注文主ですから、目的は
当然FS98です。従ってジョイカードのようなやつは駄目で、あくまでも操縦桿
タイプです。まあこれも上を見ればきりがないのですが、おなじみの超級電脳
で980円でした。これでハードはすべて終わりです。1800円のISAイーサーネッ
トカードもちょっと考えましたが、納品後に使わなそうなのでやめました。さ
て、この「貧窮号」いったいいくらでできたでしょうか。
マザーボード(手持品)ASUS T2P4           0
メモリー32MB+8MB EDO-RAM              3,820+0
ケース(A-OPEN ミニタワー)            4,250
CPU(手持品)AMD 5K86-133              0
CPUクーラー(手持品)                  0
HDD  WD Ultra-ATA  3.2GB          15,000
FDD(手持品)TEAC 3MODE                0
CDD TEAC 24倍速               7,280
マウス (手持品)PS/2                    0
キーボード日本語106 (手持品)             0
グラフィックカード(手持品)POWER9100     0
サウンドボード  SB-PRO互換            1,980
スピーカー(自作品)                      0
ジョイスティック                        980
モデム Supra内蔵56K                   9,800
ディスプレイ飯山MF8515G              24,800
--------------------------------------------
合計                                \67,910(税別)

何度も言うけどディスプレイこみですからね。手持ちパーツが多いとはいえ本
当に安くなったもんです。全部買ったとしてもあと3万というところではない
でしょうか。で、これを走らせてみると、私のK-6/266機より速いのには泣け
ます。やはりTTZの言うようにHDDの差かもしれませんね。それにしても
T2P4というのはいいマザーだなあ。

バージョンアップ終了  98/10/19(月)

この夏から1号機のバージョンアップを小刻みに続けてきたのですが、昨日モ
デムボードを6800円で交換してほぼ終了しました。「ほぼ」というのは、最後
に電源/ケースが残っているのですが、なかなか気に入ったATX/AT兼用のケー
スがないのと、一番見えやすい部分は妻にもわかりやすいという理由です。家
計逼迫の折、いつも見えない部分をこそこそとバージョンアップしているわけ
です。で、ケース以外のスペックは

M/B     ASUSTeK  TX97-E
CPU     K6ー266MHz
Memory    EDO 96MB
Video       CANOPUS PW868-PCI
Sound       SB16 SCSI-2
HDD     Pr:U-ATA 3.2GB   Sl:E-IDE 1.2GB
CD-R     TEAC CD-R55SKB(SCSI HA:DC390)
Storage   1.44/120MB SuperDiskDrive
EtherNet    Realtek RTL8029(PCI)
FaxModem    SupraMax 56iVoicePCI

これでついにサウンド以外はすべてPCIカードになってしまいました。もうぼ
ちぼちISAバスのないM/Bが出てもいいかもしれませんね。このシステムを見る
とビデオカードがボトルネックになっているのは明らかです。次はこれをこそ
こそ変える番だな。要するにバージョンアップは決して終了しないのが互換機
というものなのです。