801 貧乏用水晶の盾(1)
なんのこっちゃのRPG的タイトルですが、貧乏はaitendoの
Arduino UNO互換機です。水晶はLiquid Cristal、盾とは
シールドというわけで、こいつをアイロン基板ででっちあげた
という話で、今出た単語、興味のない方にとっては
全くなんの話なのか意味不明でしょうね。
軽く解説をしておくとArduinoというのはそれほどガチな
エレクトロニクスのマニアでなくともとっつきやすい
汎用マイコンのハード+開発環境で、無理やり例えると
「学研の電子ブロック入門セット」の腹違いの伯父
といったところです。ますますわかりにくいですが。
で、aitendoは上野の中国系女性だけの電気パーツ店で
「びんぼうでいいの」は、この店が500円で出しているArduino
互換基板です。
Arduinoはそのピンソケットにいろいろな回路を接続すれば
いろいろなものになるわけですが、通常はこのArduino基板に
「親亀の背中に子亀を」的な基板を載せて実現します。
この載せる子亀的な基板を「シールド:盾」と言います。
つまり、今回は液晶ディスプレイを載せるためのシールドを
製作しようというわけです。
これは秋月の「ATMEGA168/328用マイコンボード」基板150円です。
これに千石で100円で処分していた小型ブレッドボードの周辺を切り落として
ブレッドボードシールドに転用したものです。挿してあるのは1cm×3cmの
超小型I2C液晶です。この150円基板、元々Arduino互換ですから
パーツ次第で、Arduinoにもいろいろなシールドにもなります。
「びんぼう」はR3版なので、デジタルピン側のAREFの隣に
SDAとSCLがありますから、この秋月の基板にもこのピンを追加しました。
貧乏人なので汎用の「プロトタイプシールド」なども
買えば一枚300円くらいしますから自作することにします。
今回の0.8mm厚の生基板は10cm角で60円ですから、2枚とれば1枚30円です。
実のところ、元にした図面が某A店のものなので
ここではそれに手を加えたLCDシールドだけお目に
かけます。
この赤枠の場所が16ピンンが一列に並んでいるタイプの
キャラクタ液晶用の場所で、左の2ピンはバックライト用に
5Vから抵抗を介してアノード、GNDをカソードとして
3ピンからGND,5V,ADJ,RS,R/W,Enable、4つぶん無接続が
あって右4つがDB4,DB5,DB6,DB7という並びで
赤丸の部分にコントラスト調整の10KΩVRがつきます。
青枠の部分はI2C接続用のパターンで5V,GND,SDA,SCLの
4つが取り出せます。間に赤枠部分が横切っていますが
これをジャンプしてSDA、SCLのプルアップ抵抗をつけやすく
してあります。
ここに鏡像印刷用の300dpiパターンを置いておきますから
貧乏でシールドを自作される方は、外枠が68mm×52mmに
なるようにトナーで印刷してアイロン基板を作ってください。
A5サイズにプロトタイプシールド4枚とLCDシールド1枚です。
片面基板ですから、基本的には銅箔パターン面を表面にして
使うことを想定していますが、普通の基板のようにパターン面を
裏面として、表面に部品やピンソケットなどを配置するには、
文字が普通に読めるように印刷して
実際のパターンは鏡像になるように作ってください。