819 パワーLEDの研究(1)
LEDを使った小型の照明は、前方だけに光密度が高いという性質から
数個から20個くらいのLEDを並べて全体の光量を増やすという方法が
多くとられていました。Φ5mmのLEDは「高輝度」を謳うものでも20mAで
使うのが基本ですから、これを20個並列にすると、結局は400mAになります。
これに対してパワーLEDというのは、1個でこれに相当する光量が
得られるもので、最大で700mAの電流で、かなり大きな発熱をします。
従来は、かなり高価なものだったので、マグライトなどの高価な商品に
使われていました。順方向電圧が3.2V~3.4Vと、かなり高いので
この大きな電流と発熱を考えると、気軽には使いづらい製品でした。
このパワーLEDは普通の電球などと同じ電力(ワット)でその能力を
表すのが普通で、1W~5Wくらいが最も普通に使われます。
電球で5Wというと、自動車のルームランプくらいで、ぼんやりと明るく
なるけれど字を読むにはちょっとつらい、くらいの明るさですが
パワーLEDの3Wを車内で光らせると60Wの裸電球の下にいるくらいの
明るさになります。