821 パワーLEDの研究(3)
上にも書いたように、Li-ion電池は非常に危険です。また、電池は
基本的には化学反応であって、デジタル的に正確にコントロール
できるようなものではありません。
仮に6個のLi-ion電池を3個直列×2つ並列で使う場合には
この個々の電池が危険な状態にならないように厳密に管理しています。
具体的には充電時に異常な電流や電圧にならないか、あるいは
放電時に高い温度にならないか、などで、これを充電器側が
「ソフトウエア的に」管理することで安全に使用できているのです。
逆に言うと、例えばこの6つの電池の一つが異常な状態になれば
ソフトウエア的にはこの電池パックを使用できないようにします。
さらに逆に考えると、電池パックが使用できないからといって
この6つの電池のすべてが異常な状態とは限らない、ということです。
上にも書いたように、充分に理解して危険を防止できないならば
絶対にやってはいけませんが、この電池パックを内部を傷つけないように
「殻を割って」個々の電池を取り分けてから電圧を測るか、あるいは
電球を点ける、あるいはモーターを回転させるなど、なんらかの
負荷を与えてみれば、異常な電池はすぐに判別できます。
そこで、異常でなかったLi-ion電池は?というと、これはまだ
充放電できる能力が残っているので、普通に使えるのです。
また一個だけの充電であれば、それほど複雑なソフトウエアは不要で、
専用ICを使えばごく簡単な回路で充電できるのです。
このLOGの805とか808の記事を読んでみてください。