854 スーパーカブ110 JA44登場 前篇
昨年の10月末、通勤中に前車の急左折で接触転倒し
左上腕骨近端骨折しました。これは今でも完全には回復
していませんが、とりあえず日常にはそれほど支障はなくなり
仕事もあまり意識せずにできています。
ちょうど10年乗ったフォーサイトは外装は大破でしたが
自走も可能な感じでした。しかし、さすがに自分では無理なので
なじみのTモータースに移動してもらったら、フォークが微妙に
歪んでいるし、6万Km走っているので全損がいいとの意見で
廃車になりました。
で、次ですが、あと十年乗ると、認知機能検査が必要な年齢で
バイクはいかがなものかというのもあり、元々世界に誇る
日本の名車と思っているホンダスーパーカブに50年ぶりに
乗ることにしました。タイミングよく通算一億台達成と
日本製造に回帰した新モデルとのことで3か月待ちの納車が
やっと2月の終わりに届きました。
箱はおなじみのアイリスオーヤマRVBOX460カギ付、
フロントシールドは旭風防のCUB-09にしました。
これで2週間通勤し、250Km走行したのでオイル交換を
しました。ドレンボルトが真下にあるので老人には
疲れる作業です。けっこうどろどろで、新採用のオイル
フィルターも交換したほうがいいのかもしれません。
2週間乗ってみてフロントシールドの上端がちょうど目の高さで
非常に邪魔なので、こいつを6cm幅で切りました。
仕事道具で簡単にできます。断端の処理もモールを再利用して
アセトン流し込みで美しく決まりました。右上が納車時の写真ですが
それほど違和感なくまとまっていると思います。
実用車のカブですから低速トルク重視の味付けなのは当然ですが
毎日10Kmの距離を通勤する時、それほどストップする場面はなく
マニュアル車で言うとほとんどの場所で4速走行という感じです。
50年前のカブは3速でチェンジペダルの後ろが1速、前が2と3速
という簡単なものでしたが、現在のカブは4速で、さすがに自動車と
ある程度調和して走れるようになっていますが、50Km/h~60Km/hで
走行すると(昔の125=中速車は50Km/h制限でしたが、今は60Km/h)
かなり回転数が上がって、自動車の3速で走行しているくらいの感じです。
そこで、スプロケット(自転車で言うとギヤ)を交換することにしました。
構造も完全に「原動機付自転車」なので、作業もほぼ同じです。
車軸(アクスルボルト/ナット)をゆるめる、チェーン調整を目いっぱい緩める。
ブレーキアジャスタを緩める。チェンカバーを外す。スプロケットカバーを
外すと、こういう姿になります。まさに自転車ですね。
で、問題のスプロケットがこれです。これが元々ついているやつで
よく見ると「14T」と書いてあります。これは歯が14個という意味で自転車なら
「14枚ギヤ」というところですね。これをキタコの15Tに替えると、
自転車の場合で前ギヤを43枚から46枚に替えた時のように発進や坂道は
多少きつくなりますが、平地を巡航速度で流すには回転が少なくて楽になるのです。
これが交換した後の写真。直径が少し大きくなったのがわかります。
これで仕事場まで往復してみたら、まだ若干回転が上がりすぎな気もしますが
非力なエンジンなので、これ以上大きくするのは使い勝手が悪いかもしれません。
ツーリングをする人は16Tでちょうどいいという書き込みもあるようですが
まあ巡航がかなりおとなしい回転になってまずまずでした。