871 この起動USBメモリLINUXについて(1)
○全体的な理解
このUSBメモリは容量32GBのUSB3規格だが
一口に32GBと言ってもむろん正確な数字を10進法で言うと
32×1024×1024×1024個の「バイト=8個のビット」でできている
これをPCやディスクで扱う場合には512バイトを1セクタとして
セクタ単位で扱う。ハードディスクやUSBメモリをPCから扱う場合も
最初のセクタから読み書きできるわけでなく、先頭のセクタにはMBR(マスター
ブートレコード)という起動情報があって、この512バイトの中には
このディスクを4個以内の区画、パーテーションに分ける場合、それぞれの
パーテーションの始まる番地も記録してある。
そしてそのパーテーションの先頭には、どこから起動用のコードが始まるかの
ジャンプ先が書いてある。これをパーテーションブートレコードPBRという。
つまり、電源を入れたとき、まず最初のMBRを読み、通常は第一パーテーションの
PBRを経由してOSが起動する。このように自動的にOSが起動する仕掛を
ブートストラップといい、そのOS起動部分をブートローダーという。
つまり、第一パーテーションのPBRにブートローダーが存在していて
それをMBRに記録してあるのが「アクティブ=起動ディスク」と言われる。
これはHDD、SSD、フロッピー、USBメモリに共通している。
ただし、最近は2TBを越えるディスクができてきたので
これを扱うためにMBRではなくGPTを使うUEFI環境のマザーに変わってきた。
この話はここでは避ける。最新のPCで従来のディスクが起動しなければ
それはUFEI環境なのかもしれない、と思うことにしよう。