874 この起動USBメモリLINUXについて(4)
○ディストリビューションとフレーバー
LINUXは元々カーネル(ハードウエアとアプリケーションを仲介するもの)
を無償で提供したものなので、それに付随するソフトウエア群はすべて世界中の
ユーザーが無償で提供している。つまり配布(distribution)なのだ。しかし
ここで言うディストリビューションはそれらを選択統合してwindowsのような、
一般利用者がインストールしたり、利用できる形にまとめ上げたものを言う。
世界中の人間が開発に参加するので、いわば格闘技が打撃系、寝技系、武器使用・・・
と細分化するのと同じで、大きく数個の系列、その下にそれぞれ数十の系列、さらに
その下にと、数百種のディストリビューションが存在するが、
一般に一番扱いやすいといわれるものはDebian系のUBUNTUをベースにして、
それぞれに開発者の好みを加えたものが色々配布されている。この味付けのことを「フレーバー」という。
Debian系は特に「100%フリーソフト」が理念なので、基本的にすべて無償で配布される。
今回のUSBメモリはDebian系のLINUXディストリビューションであるUBUNTUを
ベースにしたZORINと、さらにUBUNTUのフレーバーであるLUBUNTUをベースにした
CHALETということになる。要するに、自動車で言うと、バス、トラック、タクシーの
種類があって装備もいろいろながら運転操作はほぼ同じと思っておけばいい。