875 この起動USBメモリLINUXについて(5)
○Windowsユーザーが一番面倒に思うこと
LINUXを使っていて「こんなこともできんのか、面倒くさいやっちゃなー!」と
思うことがよくある。
例えばCHALET OSが最初から用意している画面のスタイルは「スタイルチェンジャー」
というやつで簡単に変えられる。50種類以上あってConkyという時計/情報表示も色々なスタイルが選べる。
壁紙もなかなか美しいものが多いが、これを自分の用意したものを、
例えば『ピクチャー』フォルダに置いて、これに置き換えてしまうと、
元の壁紙がどこにあるのか全くわからなくなる。ちょっと調べれば、xfce系の壁紙は
/usr/share /xfce4/backdropsに置いてあるので、「ここに自分の持っている画像を加えれば」
と思うが、このフォルダに画像を加えられない。なぜか?それは作業者がTakであって
管理者でないからだ。だから、例えば自分の持っている画像を「ファイルマネージャー」画面で
ドラッグできない。これをWindows ユーザーはどう解決すればいいかわからない。
これはフォルダを開くとき「管理者権限で開く」ことが必要なのだが、
そのメニューが「ファイルマネージャー」にない。だからそれを付け加えてやる必要がある、
それには・・・と問題がどんどん外れていくのだ。
WindowsユーザーがLINUXでひっかかるのは9割以上がこの「権限」に関することと
「ターミナル」といってもいいだろう。これはWindowsで言う「DOSプロンプト」で
LINUXを使う上で避けて通れないし、上記のような問題は、実はターミナルでコマンド入力すれば
簡単に解決できる問題ばかりなのだ。ターミナルはどの画面からでもCtrl + Alt + Tで起動する。
例えばこの画面にfirefoxと入れるとブラウザが起動する。
実はLINUXのすべての操作はこのターミナルだけで可能なのだ。Windowsユーザーが、
権限に関する問題に引っかかる場合、コマンドの前に「sudo」を置けばまず解決する。
これが管理者になる宣言なのだ。「superuser do」=管理者が行う、との前置きで
sudo thunar /usr/share /xfce4/backdrops」この意味は
「管理者が ソナー※(ファイルマネージャー)で /usr/share /xfce4/backdropsを開く」
という命令になって、これでこのフォルダを自由に操作できるようになる。
長いパス名などは、ファイルマネージャーで目的フォルダにあるファイルのプロパティからコピーペーストする。
※Xfce系の場合ファイルマネージャーはthunarだが、ubuntuでは
ファイルマネージャーはnautilus(ノーチラス)、この場合にはsudo nautilus・・・となる
(終)