893 年末年始工作・17cm蒸籠の製作(1)
例年の年末には「私の重大ニュース」、年始には「おめでとうございます」というやつを
書くのを恒例にしていたわけですが、恒例ならぬ高齢になってくると
正直、人や自身の生死についても、若い頃ほど大事件として受け止めなくなりましたし、
実際、それによって生活が影響を受けることもほとんどなくなりました。
しかし、そこは年の区切りですから、この、ちょっとした休みに、何をして過ごしたか、を
書いて、それの代わりにしたいと思います。
2018年に、竹細工で「へぎの技を覚えた」というレベルアップがあった
わけですが、これでなにができるかというと、元々私の個人的なテーマである
中華料理に使う、それも主に点心類に使う小型の蒸籠ができるのです。
ほぼ40年前に横浜中華街で15cmの3段蒸籠を1500円で買って、これは
ばらばらに壊れてしまいましたが、修理を重ねて蓋の網代格子と
底の簀子部分は今でも使っています。
むろんこんなものは買えばいくらでもないのですが、昨今の物は
底の簀子が竹のブロックを敷き詰めただけで、また胴の高さが
3cmくらいしかないものが多く、直径が17cmで(小型の段付き鍋が
直径16/18cmなので-1cm)、華正楼の肉まんを蒸かしたときにも頭がつかえない、
すなわち、蓋裏までの空間の高さが7cmは欲しいのです。
わかった。じゃあワシが作ってしんぜよう、とはいうものの、
実は、最大の難点は胴の材料の入手にあります。