897 年末年始工作・17cm蒸籠の製作(5)
蓋の網代格子は表面に皮目の部分を使い、内面に皮下の部分を使います。
これはかなり薄く作らないとなかなか本物のようにいい感じのカーブが
出ません。今回も皮下のほうはまあまあでしたが皮目のほうは品質が
ばらばらすぎてとてもお見せできるような細工ではありません。
本人は充分わかっているのです>竹細工をされるみなさん。
簀子の部分は一見かなり丈夫に作ってあったので半分にへいだものに
鉋がけをして使いましたが、実物をばらしてみると、どうやら1/4に
へいだもののようです。固定は籐でやるのですが、本物も酷使したものは
修理に銅の針金を使っているし、それなりにきれいなので、最初から
Φ1mmの銅針金を使っています。
本物には簀子の両端に半月型の竹板を使っていますが、逆にあれを作る方が
大変なので籤だけで作っています。籤の幅は、どちらがいいのかわからないので
16割(幅15mm程度)と32割(幅8mm程度)の二種類にしてみました。
また胴の固定には1.8mmのドリルで周辺を6か所(60度毎)貫通させて、
木工用ボンドをつけた爪楊枝を使っています。これもボンドを使わないほうが
修理が簡単になるのですが、今回は習作なので・・・
ま、いつ本作品ができるのかわかりませんが。