898 年末年始工作・17cm蒸籠の製作(ついでに)
かなり「アイロン曲げ木」の技術が上達してきたのと、固定時間が
だいたいわかってきたので、この話の一番最初に書いた40年くらい前のを
3年前、816番の投稿で修理してなんとか使っていたものを、もう少しましに
直せるような気がしてきたので余勢で再修理してみました。
これは3年前の修理直後の写真ですから、現在はもう少し崩壊が進んだ感じで、
特に竹をワイヤーでつなぎ合わせた内筒は激しく崩壊してきました。
逆に、この時「もっくもっく」で仕入れた厚み3mmのタモで作った外筒は
その後何度も使ったせいもあって、曲がり方が自然に円形に近くなってきました。
とはいえ、一旦ばらして、外筒も湯につけて若干ふやかしたものを、
この写真では非常に不恰好に張り出している、重なり部分を斜めに削いで
前回より正確な円形をめざして修正しました。
蓋のゆがみが一番大きかったので、前回はきっちり蓋がはいりませんでした。
そこで今回は多くのホームセンターで手に入る厚み3mm幅3cm長さ60cmのアガチスで
できるだけきれいな円形をめざして、蓋だけ外筒を作り直しました。
芯部はダイソーの厚さ3mm幅24mmを2本使います。ほんとにこれで100円はありがたい!
網代格子と簀子は痛みが特に激しい部分だけ新しい材料で置き換えました。
簀子を結んでいる籐はかなりくたびれていますが切れてはいないので、
それぞれの竹の厚みと幅を新しい竹で復元して、そっと差し替えました。
内筒は本体が檜の厚み2mm幅5cm、蓋と本体の下部内筒がダイソーの厚さ2mmを15mm幅で
使いました。ダイソーのはいずれも桐材で濡れるとけばだつのが難点です。
というわけで、仕上がったのがこれ、今回はちゃんと本体同士も蓋もすべて
入れ替えてもちゃんと納まります。かなり円形に近づけることができたと思います。
蓋は使い回しですが、本体はほぼ自作品なので、焼印などもあしらってみました。
こんなもん鋳造して作ってからに、アホじゃ。
今回の年末年始工作はこれにて終了。またレベルが一つ上がった気がします。
ま、ラリホーが使えるくらいでしょうか。今日は寝つきがよさそうな・・・。