904 100VLED電灯の製作(4)
というわけで、リアクタンスの理論武装がだいたいできたわけですが
さて、ではコンデンサを買いに・・・行けば、あまりにも種類がありすぎて
どれを買えばいいかわかりません。
まず、これは交流回路に使うものですから、極性が決まっているコンデンサは
使えません。というわけで電解コンデンサとタンタルコンデンサはパスします。
そうすると残るのはセラミックコンデンサとフィルムコンデンサということになります。
これ以外の種類は今回めざす「ダイソーに勝てる安価な100V照明」に使えそうも
ないので、この2つに要求される条件は
1.200V以上の耐電圧であること
2.静電容量の変化がないこと
です。
特に容量については少し増減しただけで電流が変化してしまうのですから、経時的な容量低下や
温度の変化で容量が大きく変化しないことが必要ですが、セラミックコンデンサの
最大の欠点が、この容量の変化ですから、これはパスするしかありません。
というわけで、この用途にはフィルムコンデンサを使うことに決定しました。
次にLEDですが、照明に使うにはパワーLEDが一応考えられますが
これを使うとなると、電流が400mAくらいまでですが、前述のエクセルで
計算してみると、12μFのコンデンサが必要になり、かなり大きなものを
並列で3個くらい必要なのと、放熱を厳格に考えないと、100Vでは火災を
起こしかねません。また、安くなったといえ放熱板まで考えると、それほど
手軽なデバイスとは言えずダイソーと勝負できません。ま、勝負する必要も
ないのですが。
そこで、昨今安価なシーリングライトなどに多用される面実装タイプの
チップ型LEDを考えます。これならebayで100個180円くらいですから充分
ダイソーと勝負できます。
Max Forward Voltage::3.2-3.6V Forward Current:120mA
ebayの商品の説明文は全部使いまわしなので、これが正確かどうか
はわかりません。
実際に電気を流してみて計測した結果からスペックを読みとって
残りの袋に書いておく。これがebayとつきあうコツです。
このLEDは最大でも120mA以下でつかうものですから、ブリッジダイオードは
1Aの小型のもので充分です。というわけで総計150円のパーツ表です
パーツ表
LED:100PCS SMD 5630 / 5730 Big-chip 0.5W High-Power Warm white LED Light TO
Item ID: 123543343356 100個入り 185円
フィルムコンデンサ:1μF 250V aitendo 2個入り 100円
抵抗:1KΩ 3W1% 金属皮膜抵抗 aitendo 10個入り 50円
ブリッジダイオード:400V 1A aitendo 5個入 100円
生基板、放熱両面テープ、1回路2接点小型スライドスイッチ
LED60円、コンデンサ50円、抵抗5円、ブリッジ20円、スイッチ10円、計145円