905 100VLED電灯の製作(5)
さて、あまりにも長い前置きだったのですが、実際あの電灯線というやつを
甘く見てはいけません。私が電気工事士を取ったのも、何度も火事を
起こしそうになったあれを専門家はどのように扱っているのか知りたかった
というのもありました。
それで製作したのはこんな回路です。
ブリッジダイオードとフィルムコンデンサのどちらを電源側にするべきか
考えたのですが、小型ブリッジダイオードは耐圧はいくらでもありますが
電流は、これで1Aまでとなっています。要するに怖いのは電圧ではなく
電流なのです。それでこの回路ではまずコンデンサで31.4mAにしたうえで
突入電流の保護を1KΩの抵抗で行っています。
怖いのは電流であって電圧でない、というものの、やはり100VはLEDには
扱いにくいです。そこで、LEDを30個直列で使うことにします。製品でばらつき
があるでしょうが、おおまかに言ってこれで90V程度の電圧を消化できます。
そうすると抵抗にかかる電圧も0~50V程度と思われるので、最大で
50V×31.4mA=1.57Wですから3Wの抵抗であれば楽勝です。若干の発熱は
しますが、基板の銅箔部分である程度放熱するでしょう。
試作品ですから、1cm間隔でパターンが切れている5mm幅の生基板に
15個のLEDを直列に半田付けしてこれを2個使って、これを放熱用
両面テープで、これまた生基板を削ってランドを作った雑な回路基板に
貼り付けるという粗い工作ですが、けっこういいバランスでできました。
LEDの配置を同心円状にしてE17電球タイプに作って見たいと思います。