908 竹カーペット縁交換
夏場は毛のカーペットよりも畳とか竹のほうがさらっとして涼しいので
細い竹でできたカーペットを、もう20年くらい使っていますが、
この周辺の畳縁(たたみへり)がところどころ擦り切れてぼろぼろになって
しまい、まあ1万円かそこらの製品なので、替わるものを探したのですが
販売元にも、NとかHとかの大型店にも、ネットにも、近いものはあるのですが
この3畳で区切りがないタイプはありません。
しかし、考えてみれば本体はそれほど傷んでないので、縁(へり)だけを
交換すればいいので、畳店に持ち込んで縁を交換してもらうというのも考えた
のですが、だいたい畳1枚ぶんで3~4千円というのが相場のようで、これの
長辺が2.4mということを考えると、断られないとしても1万ですめばいいほう
だと思います。また、そこまでするほどの愛着もないのです。
「ようがす。そんならおいらがやってのけやしょう」
と仕掛人になってあれこれ仕掛を考えた末、ミシンそのものが移動する方式で
なんとかいけるのではないかと思い、コンパネにローラーをつけてミシンの
送りに合わせてミシンを手前に引く方式です。と、書けば簡単ですが、
縁を買った後で作業ができなかったら後悔にさいなまれることは確実です。
縁は「ナカジマ 畳へり 【花】 約7.8cm幅×10m巻 THF-24」という
青を基調にして比較的生地の目が詰んでいるように見えるものにしました。
必要なのはだいたい8mくらいなので、これ一本でできます。
まあこういう感じで縫っていくわけですが、さすがに簡単にはいきません。
布を縫うのにくらべると、竹を破る力と裏地のゴム入りマットで、ジーンズ
3枚くらいの抵抗がありますが、竹は表面を破ると無抵抗で、これも16番の針だと
かえってその太さで突き破る前に止まりがちになります。むろん細い針だと
負けて折れるし、そもそも、竹の表面が滑るので、全く布押さえて止まりません。
上糸を一番強くしてなんとか縫いきったのですが、ところどころで止めないと
2.4mを端から端まで一気には縫えません。すると、止めたあたりで裏側に糸がもつれて
写真のクリップの右側あたりに、3か所くらい見えているようなもつれが残ります。
最初の一回が大変で、試行錯誤3時間、あきらめかけましたが
なんとか形になりました。
端は裏に折り返して接着します。木工用ボンドで硬化中です。
もう一回やればもう少しスマートにできる自信がつきましたが、たぶんそういう
機会もないでしょう。なんの役にもたたない記録ですな。