920 前輪苦戦の反省と考察
後輪のタイヤ交換は1時間程度で終了しましたので、面倒なホイール回りの
脱着がほとんどなく、アクスルシャフトさえ抜けば外れる前輪では
30分もあれば終了する、と思って、実際その程度で作業自体は終了したのですが
ん?エアが入らない?何度確認してもエアが入らないので、バルブコアを交換
したり、いろいろ確認しても同じなので、またホイールを外してチューブを
出してみると、通常のパンクであれば、路面と接触するドーナツ型の外周に
開いているはずの穴が内周にそれも5mm間隔くらいで2つ開いているのです。
あるいはリムに接触する部分にリムテープの破損とかスポークの頭がとがって
突き刺さっているとかも考えましたが、とりあえずパッチを貼って補修して
エアを入れたチューブを水中に漬けて確認し、再度タイヤとともに組み上げて
・・・?まだエアが入らない?もう一度ばらして確認すると、やはり同じような
場所に穴が開いているのです。これはどうやら、自分で穴を開けているのだと
気づいて、再度パッチで補修して注意しながら組んでも・・・やはりエアが
入らないのです。結局これを5回繰り返して、どこで穴を開けているのか
観察して、いまいちわからないまま、この日の作業は未了となりました。
翌日、やはりチューブの劣化も考えられるので、新品(といっても2年保存)
で作業して、これに穴を開けた瞬間をほぼ自覚できました。前輪で失敗する
理由を考えると、後輪に比べてリムの幅が狭いこと、交換する新タイヤの
ビード部分が硬くて厚いこと、この2つが大きいと推測されます。
後輪でこういう失敗がないのは、タイヤ幅が広いために、歪む容量が大きい
ので周辺から押し込む力を加えるだけで、変形しながらリムにはまり込む
ことが充分期待できるのに対して前輪ではあまり大きく変形しないので
どうしても最後の部分だけはタイヤレバーを使わないと入らないのです。
そして、レバーの入るあたりにタイヤ内の空間がほとんどないために
どうしてもレバー先端部分にまでチューブが回り込んで、レバーを起こすとき
先端部にチューブを噛んでしまう。これを意識して作業してもなお
噛まないようにできないのです。
つまり「穴は作業中でなく最後の瞬間に開く」のです。
そして、このレバー下にせり出すチューブはどけられないのです。
どのようにやっても必ず噛むことがわかったので、結束バンドを使う方法で
簡単に解決しました。今回は写真の繰り返し使えるタイプを7本使って
最後にはまり込む部分をあえてバンドで結束した下にレバーを当てれば
絶対にチューブを噛まないので確実でした。
バンドはコーナンで10本入りが250円ほどで、何度でも使えるわけですから
携帯工具に加えました。最後の1か所だけ危険ということは、このバルブの
反対部分だけPPバンドで縛ってその場所でタイヤレバーを使って入れる
という方法でもいけそうです。これならば携帯工具に加えるバンドは1本ですみますね。