925 光重合レジンが面白い(4)
というわけで、それでは紫外線照射機を製作いたしましょう、という
わけですが、まず光源はなにか、と考えると、昨今は例えば秋月あたりでも
UV用LEDをいくらでも売っています。しかし、あの程度の光量ではたぶん
ボックスタイプでかなり長い時間の露光が必要だろうと、作る前から
予想できますが、私が作りたいものはせいぜい数秒から数十秒の露光で
固まるもの、つまり対象物が不安定な状態でも例えば指でその位置を
支えつつ光を当てればすぐにカチカチになる、こういうのが欲しいのです。
これに対してはおなじみのebayを探せばUV用のパワーLEDを売っています。
しかし、なにしろ眼にみえないだけに、迂闊に光源を直視してしまった時の
危険性も相当高いと思われます。
3W UV Purple LED Ultraviolet Bulbs Lamp 365nm High Power Light light-emitting
この語句で検索すれば、だいたい一個百円くらいからあると思います。
これさえあれば他に入手困難なものはないので、ダイソーのレジンの固まる
波長400nm前後ということで365nmのものを放熱板につけて、このような形で
光源部ができました。
一応作ったワンショットタイマー回路もつけましたが、これはこういう
回路で、要するに555を使って、ボタンを押すと数秒on後offになるという
それだけのものですが、このパワーLEDの電流は嘘かほんとかわかりませんが
700mAと言ってますので、CMOSタイプのLM555の出力である100mAではとても
足りません。そこでスイッチング用のトランジスタを使って1A程度は流せる
回路にしたというだけのものです。
電源は5V、Vfを3.5Vとして差の1.5V/750mAとして2Ω3Wの電流制限抵抗を入れます。
回路の説明や詳細は省きますが、この図のLEDはなし、電流制限用2Ωは直結、
ベース抵抗は150→20Ω、100KΩの抵抗は500KΩのVRに変更しています。
写真では基板直付けのタクトスイッチをリード線をつけてトリガーボタンにしています。
電解コンデンサは47μF、セラミックコンデンサは0.01μF、トランジスタは2SD468L-C-T9N-Kです。
これで0~25秒程度の照射時間が得られます。