934 タワー解体プロジェクト(5)
今年は毎週末の天候が悪く、1か月経っても全く作業が進みません。
四月も下旬でやっと雨が降らない週末となり、いい塩梅にスギ花粉も
例年より早く終わり、若干肌寒い曇天こそタワー作業に絶好の天気です。
アンテナの撤去の次は、このアンテナがついていたマストの鋼管ポール、
これを回転させていたモーター/ローテーターの撤去と、このポールを下げて
第二セクションで、このポールに人間が乗って作業しても安全な強度で固定
することです。
まずローテーターのマスト固定金具を緩め、タワーのトップの中心にある
このポールが貫通するベアリングのボルトも緩め、ポールが多少動く程度に
したうえで、ローテーターから数センチ持ち上げて単管金具(クランプ)で
固定しました。ちなみに4mの鋼管パイプの重量は約10Kgですから、片手で
持ち上げておいて、もう一方の手で単管クランプを締めるのはけっこう厳しいです。
これを行ってローテーターを撤去したのがこの写真です。
次にポールの先端の単管クランプ(下まですっぽ抜けないためのストッパー)だけ残して、
ローテーターが固定してあった台の中心を貫通させて、第二セクションまで
ポールを下げて、ほぼ中心辺りでこのポールを、縦レールから角丸直交クランプで
3方向から固定しました。この3点と現在タワートップにあるベアリング台を
第二セクションのトップに下げてくれば、第一セクションのレールやブレース(横骨)を
撤去可能となります。
とりあえず、これでタワー解体の下準備は終了しました。
ポールの突き出し部分が下がったので、約2m低くなりました。